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「今日は選考ではないので、気軽にお話しできれば」と言われて始まるカジュアル面談、最近はかなり増えました。
ただ、この一言をそのまま受け取っていいのか、正直迷いますよね。本音で話していいのか、それとも面接のつもりで臨んだほうがいいのか。
先に結論を書くと、「選考ではない」は嘘ではありません。合否は出ませんし、その場で評価シートを付けている会社もほとんどないと思います。ただし、話した内容は、そのあとの選考に関わる人にほぼ共有されています。ここだけは知っておいたほうがいいです。
「選考ではない」は、合否を出さないという意味です
カジュアル面談に出てくるのは、現場の責任者や人事の方がほとんどです。つまり、そのあとの面接に関わる人です。
面談が終わると、社内では普通に「どうでした?」という会話があります。メモや所感が面接官に渡ることも多いですし、面接の冒頭で「面談でこんな話をされていましたよね」と言われることも珍しくありません。
なので、カジュアル面談で言ったことを「言わなかったこと」にはできないんですよね。選考ではない、というのは「その場で落とさない」という意味で、「何も残らない」という意味ではないと思っておくのが正確です。
共有されて困ることは、実は1つしかありません
こう書くと身構えてしまいそうですが、共有されて困ることは正直あまりありません。
困るのは「盛った話」だけです。面談で少し大きく言った実績や、その場のノリで高めに言った志望度は、面接で必ず聞き返されます。そこで説明が薄いと、面談のときとの差だけが残ってしまいます。
逆に、素で話した内容が共有されるのは、むしろ得なことが多いです。面接官が「この人はこういうことを気にしている人だ」と知っている状態で会ってくれるので、面接の最初の10分を自己紹介で使わずに済みます。
素で答えたほうが、結果的に合う会社に当たります
これは採用側にいて、本当によく感じることです。
面談で自分の言葉で話した内容が、その会社の人には伝わらなかった。でも別の会社では、まったく同じ話が一番刺さった。こういうことは普通にあります。伝わらなかったのは話し方の問題ではなくて、相性の情報だったんですよね。
反対に、そつのない受け答えで面談も面接もすんなり通った方が、入社してから合わずに戻ってくる例も何度も見ています。面談で当たり前のように語られていた環境の話に、入ってから驚く、という形です。
カジュアル面談は、相手が自分を見る場であると同時に、自分が相手を見る場でもあります。素で話して伝わらなかったら、それは「この会社とは合わないかもしれない」という情報を、選考が始まる前にもらえたということだと思っています。
面談で聞いておくといいこと
選考ではないからこそ、面接では聞きづらいことを聞ける場です。私が「聞いておいたほうがいい」と思っているのは3つです。
- 今回の募集は増員なのか、欠員の補充なのか。入ってからの数ヶ月がかなり変わります(求人票の読み方の記事にも書きました)
- 面談してくれている方が、なぜこの会社にいるのか。会社説明より、この答えのほうが会社の実態が出ます
- チームの人数と、平均的な1日の流れ。「忙しさ」を聞くより具体的に返ってきます
逆に、自分の側で用意しておくといいのは1つだけです。「今の会社で何が引っかかっていて動こうとしているのか」を、1行で言えるようにしておくこと。面談は選考ではないので、ここは正直に話していい場です。うまく言えないなら、転職理由の言語化を先に済ませておくと楽になります。
面談のあとに、選考に進むかを決めていい
最後に1つ。カジュアル面談を受けたからといって、選考に進まなくてはいけないわけではありません。
面談のあとに「今回は見送ります」と伝えるのは、採用側からすると普通のことです。むしろ、面談で合わないと感じたのに選考に進んで、面接で手応えを読もうとして疲れるほうが、お互いにとってもったいないと思います。
まとめ
- 「選考ではない」は合否を出さないという意味。話した内容は面接官にほぼ共有されている
- 共有されて困るのは盛った話だけ。素の話が共有されるのはむしろ得
- 素で答えて伝わらなかったら、それは相性の情報。別の会社では同じ話が一番刺さることがある
- 面談で聞くのは「増員か補充か」「なぜこの会社にいるのか」「チームの1日」
- 面談のあとに選考に進むかを決めていい
気軽に、と言われた場ほど、気軽に話したほうがうまくいく気がします。
