職務経歴書は最初の3行で決まる|冒頭に置くべき2つの要素

転職・キャリア

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職務経歴書を、上から順に最後まで読んでもらえると思って書いていないでしょうか。

私は採用の現場にいますが、書類は上から順に全部は読まれません。正確に言えば、最初の数行で「この先を読むかどうか」が決まっていて、そこから先は読み方の密度が変わります。

冒頭に要約と数字がある書類はその先も読まれて、時系列だけの書類は流し読みになる。この差を本当によく見ます。

この記事では、その冒頭に何を置くかを書きます。

なぜ最初の数行で決まるのか

意地悪をしているわけではありません。単純に、一度に届く書類の数が多いからです。

1つの求人に対して届く書類は、少なくても十数通、多ければ百通を超えます。それを他の仕事の合間に見ます。全部を同じ密度で精読するのは物理的に無理です。

だから読む側は無意識に「これは読む価値がありそうか」を先に判定します。そしてその判定材料が置かれているのが、たいてい冒頭の数行です。

ここで「時系列で並んだ職歴」から始まっていると、判定できません。判定できないものは、後回しになります。

冒頭3行に入れる2つ

置くものは2つだけです。

1. 何ができる人か

肩書きではなく、何を任せられる人なのかです。

「営業部で5年」ではなく、「既存顧客の深耕と、新規の立ち上げを両方やってきた」。前者は所属の説明で、後者は能力の説明です。読む側が知りたいのは後者のほうです。

コツは、社名を消しても意味が通るかを確かめることです。社名や部署名に寄りかかった説明は、その会社を知らない人には伝わりません。

2. 実績の数字

数字は、話を一気に具体にします。

「売上に貢献しました」と「担当エリアの売上を2年で1.4倍にしました」では、読んだあとに残るものがまったく違います。

ただし大きい数字である必要はありません。規模より、その数字が自分の担当範囲だと分かることのほうが大事です。会社全体の数字を借りてくると、逆に「この人は何をした人だろう」と分からなくなります。

よくある「もったいない冒頭」

現場で見ていて、内容は悪くないのに損をしている書き出しが3つあります。

入社年から始まる 「2018年4月、株式会社◯◯に入社。営業部に配属され──」。これは経歴の説明であって、能力の説明ではありません。判定材料が出てくるまでに時間がかかります。

謙遜から始まる 「まだ経験は浅いですが」「大したことはできませんが」。書類に謙遜は要りません。面接で言うのは印象が良いこともありますが、書類では判定材料を減らすだけです。

やってきたことを全部並べる 量を見せようとして、担当業務を10個並べるパターンです。読む側からすると、どれが主戦場なのか分からなくなります。3つに絞ったほうが強く見えます。

直し方の例

たとえば、こういう冒頭があったとします。

2019年に株式会社◯◯へ入社し、法人営業部に配属されました。中小企業向けの提案営業を担当し、その後リーダーを任されました。現在はチームのマネジメントも行っています。

悪くはありません。ただ、判定材料が薄い。これを直すとこうなります。

中小企業向けの法人営業を6年、うち3年はリーダーとして5名のチームを担当しています。担当エリアの売上を2年で1.4倍にし、新人の立ち上がり期間を平均3ヶ月短縮しました。提案の型づくりと、それを人に渡すところが得意です。

内容は同じです。順番と粒度を変えただけで、読む側が受け取れる情報量が変わります。

数字が出せない仕事の場合

「自分の仕事は数字にならない」という方は多いです。管理部門やサポート職では特にそうだと思います。

その場合は、数字の代わりに「範囲」と「変化」を書きます。

  • 何人分を見ていたか(範囲)
  • 何がどう変わったか(変化)

「問い合わせ対応の手順を整理し、担当者ごとにばらついていた回答を統一しました」でも十分です。金額でなくてもいいんです。再現性のある仕事をしていたことが伝われば、目的は達成されます。

材料が出てこないときは

ここまで読んで「そもそも書ける材料がない」と感じた場合、書き方ではなく棚卸しのほうが先です。

その手順は別の記事にまとめました。AIに1問ずつ質問してもらう形で、10分あれば材料が出ます。自分では当たり前すぎて書かない実績が拾えるので、そこから戻ってくると冒頭が書きやすくなります。

まとめ

書類は精読されない前提で作る。それだけで通過率は変わると思っています。

最初の3行に、何ができる人か実績の数字

全部を書き直す必要はありません。いま手元にある職務経歴書の、冒頭だけ直してみてください。5分で終わります。

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